そばに来ただけで顔を背けたくなるような口臭。これはたっまものではありません。こういう経験があるせいでしょうか。自分の口臭を気にする人が増えています。正しい知識を身につけて、正しい口臭予防につとめましょう。
食べ物が原因で口臭になるのは、にんにくなど臭いのきつい食べ物を摂った後ですが、一時的なものなので、さほど心配する必要はありません。にんにくを食べた後や、多量の飲酒をした後などは、牛乳を飲むと口臭を予防することができます。緑茶や紅茶も効果的です。消臭・殺菌効果があるからです。食後に緑茶や紅茶を飲むのは消化を助けるためだけでなく、口臭予防にもつながっているのです。食後にコーヒーを飲む人は、コーヒーを飲んだあとに水を飲むのが効果的です。コーヒーは舌の上に残りやすく、時間がたつと口臭の原因となってしまうからです。コーヒーに入れるミルクや砂糖も同じく舌に残りやすく口臭の原因となります。口臭予防のためにはブラックコーヒーと水とを同時に飲むといいでしょう。
漢方薬にも効果のあるものがあります。やせ型の人におすすめの加味逍遙散(かみしょうようさん)、体力のある人には黄蓮湯(おうれんとう)などがあります。漢方薬を用いる場合は、口臭の程度や体の状態によって効果の差がでてしまうので、販売している店で相談してから購入するのがよいでしょう。
携帯に便利な口臭タブレットもあります。カテキンやハーブ、ミント、フラボノイドなどの消臭成分の力で臭いを消します。口臭スプレーは、ほとんどが「マスキング」といって他の臭いを用いてカバーするタイプのものがほとんどです。これらは効果持続が2〜3時間程度と一時的なもので、根本的な口臭予防の解決にはなりません。
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前項であげた口臭の原因はほとんどが臭いのきつい食べ物に起因しています。これらは、時間の経過とともに解消できますが、原因がほかにある場合には少し深刻です。まず、自分の口臭が気になるなら、まずは口臭チェッカーで口臭の度合いを調べてみましょう。売られている口臭チェッカーは、息を吹きかけるだけで簡単に口臭の程度を知ることができます。簡単な自己診断なら、朝起きてすぐが一番臭いがきつい時なので、ビニール袋などに息を吹きかけてにおいを嗅いでチェックします。
消えない口臭の原因には飲酒や喫煙、睡眠不足、栄養の偏った食生活など不規則な生活に起因しているものがほとんどです。飲酒によるアルコールは飲んだ後に体の中の血液を循環し、肺経て臭いとして吐き出されます。この場合の口臭の原因は口の中にあません。いくら念入りに歯磨きをしても口臭の対策にはならないのです。
睡眠不足は口臭予防の敵、ということを覚えておいてください。睡眠不足になると、口の中の唾液の量が減るのと雑菌が繁殖しやすい環境になります。結果として口臭を招きやすい状態になってしまうのです。
口臭予防のためには栄養バランスの取れた食事を摂り、朝ご飯もしっかりと食べて唾液の分泌を促すことが必要です。なるべくなら、コンビニなどの添加物の多い食事を多く摂るのは控えるのがよいでしょう。
ほかにも、口臭の原因に歯周病や歯肉炎、虫歯、歯槽膿漏、親知らずなどがあげられます。このような場合、歯と歯の間に隙間ができ、その隙間に食べ物のカスが詰まり口臭の原因となっていますから、歯の治療が先決です。
喫煙をしている人は吸わない人に比べると、歯石が溜まりやすくヤニも付着してしまうので、口臭を引き起こしやすいといえます。定期的にヤニや歯石を取ってもらうことが大切です。
入れ歯の人は長い年月が経つにつれ、徐々に入れ歯のサイズが合わなくなり、隙間ができることによって歯垢がたまりやすくなります。歯垢が溜まると口臭の原因になりますから、入れ歯は普段から洗浄剤などを使って清潔を保ち、サイズが合わなくなってきたら歯科に相談をしましょう。
食べ物のカスをしっかり取り除くためにも、歯ブラシは隅々まで磨くことのできるコンパクトタイプのものを選ぶことをおすすめします。口臭予防に雑菌は禁物ですから、歯ブラシをしまう際にはブラシの部分が上になるようにして、しっかりと乾燥させましょう。
口臭予防を考えるなら本来は朝食・昼食・夕食の食後に歯磨きをすることが大切ですが、昼食はなかなか難しい場合があります。軽くうがいなどをして雑菌が繁殖しない環境を作っておくといいでしょう。
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